下の絵を見て「何か問題がありますか?」と 聞かれたらどう答えますか。
この絵は障害平等研修という障害教育の教 材の一つですが、以前研修に参加されていた 医療関係者の方(仮にAさんとしましょう)が、 「はい、車いすにブレーキがついていないのが
問題です」と答えてくれました。そこで、「他に は問題はないですか?」とさらに問うと「他に 問題はありません」と答えられました。
この絵、車いすの女性は店員に話しかけてい るようですが、店員は同伴の男性に視線を向け て「お連れの方のサイズは?」と聞いているとい う設定です。なぜ、女性本人に聞かないのでしょ う。実は多くの障がい者が似たような経験をし ています。これは、問題ではないのでしようか。 先ほどのAさんはさすが医療関係者、この絵 の車いすにブレーキがないことをよく見抜きま した。しかし、Aさんは上記の問題は見えてい なかったようです。同じ絵を見ているのに、あ る問題が見える人と見えない人がいるのかもし れません。
障害者差別解消法で新しく取り入れられた 概念に障がいの 「社会モデル」と いうものがあり ます。ここでい う モ デ ル と は、 説明や視点のこ とです。障がい
のモデルとは、何が原 因でどういう現象とし て障がいという結果が 起こっているのかとい う説明です。社会モデ ル は、 例 え ば 段 差 や
偏見のような社会にある様々な障壁が原因と なって、不平等や差別・排除という形で障がい という結果が生じていると説明します。他方、 従来主流であった障がいの「個人モデル」とい われる障がい理解の視点は、障がい者個人の機 能障がい(目が見えないことや歩けないこと) が原因となって、健常者といわれている人と同 じような生活ができないという形で障がいと いう結果が生じていると説明します。つまり、 社会モデルは、障がいとその原因を障がい者個 人の問題ではなく、社会の問題として見抜く視 点を与えてくれます。
障がいの社会モデルでもう一つ大事なこと は、人間の多様性を大前提としていることで す。人間はいわゆる健常者といわれるような状 態の人ばかりではなく、機能的にも多様な人が いることが事実であり、それが社会を考える大 前提だという立場です。
では、障がいの「社会モデル」の“メガネ”をか けて、あなたの周りを見てみましょう。何か問 題は見つかりますか?
問題を見抜く視点としての
障がいの社会モデル
出典:「アイユ」2016年5月号
((公財)人権教育啓発推進センター発行)
コラム
問題が見えますか?
お連れの方の サイズは?
人 権 同 和 政 策 課 ☎ 2 2 - 7 5 0 6 同和教育・啓発推進会議
第135号
障
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ム
を
紹
介
し
ま
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。
久野研二
広報いずも
市では、同和問題をはじめとするあらゆ
る人権問題の解決に向けて、人権・同和教育
基礎講座を4回シリーズで開催します。皆さ
んの受講をお待ちしています!
人権・同和教育基礎講座
受講生募集!
会場/市役所くにびき大ホール
電話、FAX、電子メールのいずれかで、名前・住所・電話番号を人権同和政策課へお知らせ ください。 ※手話通訳あり。要約筆記などの希望がある方は、申込み時にあわせてお知らせください。
応募方法
おたずね・申込み/人権同和政策課
☎ 22-7506 FAX 22-7502 電子メール jinken@city.izumo.shimane.jp
第2回
とき 10月1日(土) 9:30~11:30
演題「人とひとのつながりに 今ここに生かされている ことに感謝~みんながしあわせになるために~」 講師 米子市 人権教育推進員 池いけたに谷 由ゆ み美さん
「太陽にあたれない兄弟」としてテレビでも報道 された「ポルフィリン症」患者の母として、難病指 定までの取組やその後の活動での体験から、人と 人との繋がりの大切さ、みんなが幸せに生きられ る社会のために私たちができること、すべきこと などについてお話しいただきます。
ポルフィリン症、難病指定
までの取り組みについて
第4回
とき 12月10日(土) 13:30~15:30 演題「性的指向・性自認ってなんですか?
~カミングアウトをする必要のない地域 づくりって、難しいですか~」
講師 のりこえねっと紫の風代表 上うえ田だ 地ち優ひろさん
性的指向・性自認が非典型である人(いわゆる「L GBT」を含む性的少数者)は、誤解や偏見からい じめや差別を受けることもあります。性的少数者 が抱えている困難を解消するため啓発活動を続け てこられた講師から、性の多様性についての理解 や、多様な性に対応した社会制度のあり方につい てお話しいただきます。
性的指向・性自認に関する
人権問題について
▲平成27年度の講座の様子
第1回
とき 9月3日(土) 9:30~11:30 演題「配慮の平等」の社会に向けて(仮題)
講師 大阪市立大学大学院都市文化研究センター UCRC研究員 秋あきかぜ風 千ち え惠さん
4月1日から「障害者差別解消法」がスタートし ました。「不当な差別的取り扱いの禁止」「合理的配 慮の提供」がキーワードです。障がいのある人もな い人も共に暮らせる社会をめざし、私たちがする べきことは? ご自身の体験も踏まえ、わかりやす くお話しいただきます。
障がいのある人の人権
第3回
とき 11月5日(土) 9:30~11:30 演題「ほんとうの勇気とは やさしさとは」
講師 弘ひろ瀬せ 喜き よ代さん
「通婚率90%以上」という統計等から、「結婚差 別がなくなってきている」と言われる今、実際に結 婚問題で思い悩む当事者から相談を受け、いろい ろと奔走してきた経験を通して知った、数字の奥 にある厳しく悲しい現実についてお話しいただき ます。「自分だったらどうするか。何ができるか。」 一緒に考えてみませんか。
同和問題
広報いずも 2016.8.19